島津製作所

島津製作所は1875年創業の総合精密機器の老舗メーカーで、クロマトグラフ(混合物の化学分離分析)や、たんぱく質解析用質量分析計など分析・計測機器を主力に事業を展開する会社です。ここでは、島津製作所の会社情報や特徴、取り扱っている産業用CTについて、紹介しています。

島津製作所の産業用CT主要製品

inspeXio SMX-225CT FPD HR Plus

inspeXio SMX-225CT FPD HR Plus
引用元HP:島津製作所
https://www.an.shimadzu.co.jp/ndi/products/x_ryct/smx_225ct_fpd_hr.htm
  • 最大1,400万画素の入力解像度
  • 高コントラスト・広ダイナミックレンジ検出器
  • 超高速演算システムHPCinspeXio ver. 3.0でさらに高速化
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型名 inspeXio SMX-225CT FPD HR
X線発生器
定格 135W
最大管電圧 225kV
最大管電流 1000µA
X線検出器 フラットパネル検出器
X線検出器サイズ 16インチ
X線検出器諧調 16bit 65536諧調
最大入力解像度(オフセット走査時) 約1400万画素
最大断面画像サイズ
2次元CT 4096 × 4096
コーンビームCT 4096 × 4096
超高速演算
処理システム
バージョン HPCinspeXio ver.3.0
画像サイズ512×512
の場合
データ収集終了から5~10秒
画像サイズ1024×1024
の場合
データ収集終了から5~10秒
撮影サポート機能
外観カメラからの位置決め
CT撮影領収書次元表示機能
おまかせCT
CTステージ 最大ストローク
SRD軸 *1 890mm
SDD軸 *2 800、1200の2段切替
CT-Z軸 300mm
走査方法 ノーマル走査、ハーフ走査、オフセット走査、FS走査 *3、2DCT *4/CBCT *5
CTデータ収集時間 10秒~60分で任意で設定可能
防衛箱寸法、質量 W2,170×D1,350×H1,857mm、約3,100kg
専用デスク寸法、質量 W1,200×D700×H1,270mm、約60kg
所要電源
本体 AC200V±10% 50/60Hz 3kVA
制御コンピューター AC100V±10% 50/60Hz 1.5kVA
接地 D種接地(接地抵抗100Ω以下)
外部漏えいX線量 1µSv/h以下
※本装置の型式「inspeXio SMX-225CT FPD HR」において、CT制御ソフトウェアinspeXio64 ver.3.0を搭載したモデルにはサブネームとして「Plus」を付記しています。
*1 SRD軸 : Source to Rotation Center Distanceの略。X線源からワークの回転中心までの距離。
*2 SDD軸 : Source to Detector Distanceの略。X線源からX線検出器までの距離。
*3 FS走査 : Fan-Shaped Scanの略。60度、90度、120度の回転角度で断面画像を得る走査方法。
*4 2DCT : 2 Dimensions Computed Tomographyの略。1回のCT撮影で1枚または3枚の断面画像を得る走査方法。
*5 CBCT : Cone Beam Computed Tomographyの略。1回のCT撮影で数百枚の断面画像を得る走査方法。

inspeXio SMX-225CT FPD Plus

inspeXio SMX-225CT FPD Plus
引用元HP:島津製作所
https://www.an.shimadzu.co.jp/ndi/products/x_ryct/225ctfpdplus/
  • 高画質で高い操作性
  • 撮影前の校正作業が不要ですぐに撮影できる
  • オリジナルユーザーインターフェースで操作が簡単に

inspeXio SMX-100CT Plus

inspeXio SMX-100CT Plus
引用元HP:島津製作所
https://www.an.shimadzu.co.jp/ndi/products/x_ryct/100ctplus/
  • 高性能を実現させる基本システム
  • シンプルなボタン配置の新UIを搭載で簡単操作
  • 2048画素×2048画素コーンビームCT再構成を1.5倍に短縮
SUMMARYまとめ
島津製作所の産業用CTとは

X線撮影における老舗メーカーの島津製作所。電気、自動車、食品など、さまざまな業界への導入実績があり、産業用CTメーカーの中でも実力あるメーカーのひとつと言えるでしょう。

当サイトでは産業用CTを取り扱うメーカーを独自視点で調査し、ピックアップして紹介しています。導入の検討材料として、こちらも合わせてご確認ください。

島津製作所の特徴

計測機器

試料に含まれる微量成分を高精度に測定することが可能で、環境、医薬、食品、化学、電子機器などさまざまな分野で活用されています。また、食品の機能性成分や安全性、医薬品の含有成分などの分析や品質管理に役立っています。

  • 液体クロマトグラフ質量分析計、ガスクロマトグラフ質量分析計、高速液体クロマトグラフ、精密万能試験機、マイクロフォーカスX線CTシステム、蛍光X線分析装置など

医用機器

骨折や肺炎など全身のX線画像診断や、内臓・骨疾患の画像診断、消化器から腹部の検査症や変形性関節症など、幅広く対応しています。近赤外光で脳活動を計測することにより、うつ病の診断サポートが可能な機器を提供。心臓や脳、および全身の血管カテーテル治療でも、画像処理技術を使うことで負担の少ない治療に役立っています。

日本の女性に多い乳がんは、早期に発見すれば治る可能性が高い病気です。マンモグラフィ検査は、乳房を挟む際に痛みを伴いますが、乳房を挟まない痛みの少ない乳がん検査装置で、乳がん治療もサポートしています。また、新しい装置は脳の検査も行えるため、認知症の研究にも役立っています。

  • 一般撮影システム、X線TVシステム、回診用X線撮影装置、近赤外光イメージング装置、血管撮影システム、頭部・乳房用TOF-PET装置など

産業機器

半導体やフラットパネルディスプレイなどの製造に使用する真空ポンプや、フォークリフトや建設機械、特装車などの産業車両の油圧源、油圧歯車ポンプから送り出された作業油の方向や圧力を制御する機器など、さまざまな産業分野で活用されています。

  • ターボ分子ポンプ、油圧機器、回折格子(グレーティング)

航空機器

安定した運行と搭乗者が快適に過ごせるために、高精度なメカニカル技術と信頼性の高い電子制御技術を組み入れた航空搭載機器やシステムを提供しています

  • 降着システム用機器、フライトコントロールシステム、水中光無線通信装置、磁気探知器/磁力計など

6割以上を占める計測機器事業

島津製作所は、国内外で多くの拠点を持っており、2021年3月期の連結売上高は3,935億円。 国内の売上比率は49%で、残りの51%が、アメリカ、ヨーロッパ、中国、アジアの地域での売り上げとなっており、連結従業員も13,308人と、国内58%、海外42%という構成比になっています

売上構成は、計測機器63%、医用機器17%、航空機器7%、産業機器11%となっています。主力のクロマトグラフ分析をはじめ、さまざまな分野における研究・開発事業を支える高精度な計測機器を提供しています

次世代に繋げる研究開発

止まることがない研究開発

島津製作所は、2002年に社員研究者の田中耕一氏がノーベル化学賞を受賞するなど、革新的な製品を生み出す技術を支える研究開発が強みであり、創業以来続く高い技術を支えています。最近では、AI・IoT・ロボティクスを含めた汎用性の高い技術の開発も行っており、未来で必要とされる技術の開発にも取り組んでいます。

研究開発費157億円

島津製作所の研究開発費は年間で157億円(有価証券報告書の試験研究費に製造経費分を加えたもの)で、売上高の4%に相当する金額が使われています。保有している特許件数も6,423件(うち国内3,807件、海外2,616件)と、次世代を見据えた研究開発を行っています。

会社情報

島津製作所
引用元HP:島津製作所
https://www.shimadzu.co.jp/
▼スマホは横スクロールでご確認ください▼
会社名島津製作所
所在地京都府京都市中京区西ノ京桑原町1(本社)
電話番号0120-524-333(X線装置(レントゲン装置)カスタマーサポートセンター)
設立1875年
URLhttps://www.shimadzu.co.jp/
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