非破壊検査の種類や
対応する装置の特徴とは

非破壊検査の種類や対応する装置の特徴とは

非破壊検査にはさまざまな種類があり、検査の種類ごとに装置の特徴も変わります。ここでは産業用CTにおける非破壊検査を5つご紹介し、それぞれに対応する非破壊検査装置の特徴について解説します。

非破壊検査装置に共通する特徴

非破壊検査装置は、製品や部品を分解・破壊することなく、内部の欠陥や表面の傷、劣化状態を調べるための装置です。製品の価値を保ったまま品質評価ができることが大きな特徴として挙げられます。

これにより、一部の抜き取り検査だけでなく全数検査への対応も視野に入り、品質保証のレベル向上に寄与します。また、製造工程へのフィードバックが迅速に行えるため、歩留まりの改善やコスト削減につながる点も特徴です。

非破壊検査の
メリット・デメリット
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代表的な非破壊検査の5つの種類と装置の特徴

非破壊検査にはさまざまな手法が存在しますが、対象物の材質や調べたい欠陥の性質によって適した方式が異なります。ここでは、産業分野で特によく用いられる5つの検査方式について、その仕組みと対応する装置の特徴を解説します。

検査の種類 得意な検査・対象 苦手な検査・注意点
放射線透過試験 内部・奥行きのある傷の検出、幅広い材質(金属・非金属) 表面の傷の検出
超音波探傷検査 内部の傷や厚み測定、対象物への負担の少なさ 入り組んだ複雑な構造、球状の物質
渦流探傷試験 自動検査(ライン組み込み)、前処理・後処理が不要 電気が流れない物体、複雑な形状
磁粉探傷試験 表面・表層(3mm程度まで)の傷、複雑な形状 電気が流せない(磁化できない)素材
浸透探傷試験 表面の傷(毛細管現象を利用して目視しやすくする) 内部の欠陥の検出

放射線透過試験

「放射線透過試験」とは、内部の傷や構造をモニターで確認する検査です。放射線がフィルムを感光させる特徴を利用しています。対象物が金属でも非金属でも検査を行え、特に放射線が進む方向にある場合に検知しやすいため、奥行きのある対象物内部の傷や構造を検出しやすいことが特徴です。その一方で、表面の傷を検出するのは得意ではありません。

放射線透過試験に対応する非破壊検査装置の特徴は、「X線コンピュータ断層撮影」「ガンマ線」「ミュオグラフィ」が利用できることです。製鉄・造船・航空宇宙・エネルギー分野において使われることの多い非破壊検査装置です。

X線を使用した非破壊検査装置
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CTとX線の違い
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超音波探傷検査

「超音波探傷検査」は超音波を利用して、対象物内部の傷や厚みを測定する試験です。放射線透過試験のように放射線を使わないため身体へのリスクが低く、多くの材質に適用できることが特徴。そのため広く利用されていますが、対象物が込み入った構造だと検査が難しくなることがデメリットです。球状の物質の検査も苦手とします。

超音波探傷試験の非破壊検査装置では、探触子と振動子を対象物に接触させて測定する仕組みです。ただし接触させずに測定するタイプもあり、探触子を対象物に接触させるのであれば垂直法か射角法の非破壊検査装置が向いていますが、直接接触させないなら水浸法の方が適します。

渦流探傷試験

「渦流探傷試験」とは電気が流れるコイルを測定対象物に近づけ、過電流の変化から欠陥を測定する方法です。前処理と後処理が不要であるため、自動検査や製造ラインで広く用いられています。ただし電流を用いる検査のため、電気が流れない物体や、複雑な形状のものへの検査はできません。

渦流探傷試験ではコイルを利用するため、対応する非破壊検査装置にはコイルがあることが特徴です。そしてそのコイルに交流電流を流すための発振器と、インピーダンス測定のためのブリッジ、交流増幅器、位相検波器などが搭載されています。

磁粉探傷試験

対象物の表面にある欠陥を検査するのを得意とするのが「磁粉探傷試験」です。表面から3mm程度まで傷を検出でき、複雑な形状の部位への試験でも精度が高いことが特徴のひとつ。電磁石を用いて対象物へと電気を流し、磁粉の変化により欠陥を見つける検査です。

磁粉探傷試験に対応する非破壊検査装置の特徴は、ブラックライトが搭載されていることや、蛍光磁粉を用いることです。ブラックライトは磁粉探傷試験にて紫外線探照灯としての役割を果たします。そして蛍光磁粉はブラックライトの照射により光を発し、傷を見つけやすくするために使われるものです。

浸透探傷試験

最後にご紹介する「浸透探傷試験」とは、対象物を浸す浸透液の毛細管現象を利用する検査です。毛細管現象によって対象物の傷内に浸透液が入り込み、洗浄した際に傷部分の浸透液だけが残ります。そして現像剤を塗ると洗浄剤が見えるようになり、傷が見つけやすくなる仕組みです。

対応する非破壊検査装置は、搬入口・浸透液槽・凝縮槽・蒸気洗浄槽・浸透洗浄槽・水分分離器・搬出口で構成されており、搬出口の横に観察が行える検査室があるのが特徴です。

SUMMARYまとめ
非破壊検査装置の導入に向けて

今回は5種類の非破壊検査方式と、それぞれの非破壊検査装置の特徴について解説しました。対象物の材質や検査したい欠陥の種類(表面か内部かなど)によって、選ぶべき装置は異なります。

特に内部構造の詳細な把握や、複雑な形状の非破壊検査には産業用CTが活躍します。当メディアでは、撮影対象物やニーズに合わせて適した産業用CTメーカーを独自に調査しています。導入検討の際はこちらもあわせてご確認ください。

導入未定でも大歓迎です。
まずは「どんな風に見えるか」お試しください。

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プラスチック成形品など
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NAOMi-CTシリーズ
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NAOMi-CTシリーズ
画像引用元:アールエフ公式HP
(https://rfsystemlab.com/product/industry/ct/280_380ct.html)
NAOMi-CT
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最大管電圧 100kV
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本体サイズ 623×310×300mm
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卓上サイズでその場で撮影可能
低価格で導入しやすいモデル
  • 卓上サイズ・シンプルな設計により308万円(税込/Mサイズ)と導入しやすい価格。工事をせずに研究室や事務所に設置できる。
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ZEISS METROTOMシリーズ
カールツァイス
ZEISS METROTOMシリーズ
画像引用元:カールツァイス公式HP
(https://www.zeiss.co.jp/metrology/systems/x-ray/3d-x-ray/metrotom-800-320-kv.html)
ZEISS METROTOM
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UXシリーズ
コメットテクノロジーズ・ジャパン
UXシリーズ
画像引用元:コメットテクノロジーズ・ジャパン公式HP
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撮影サイズ※1 Φ600×H800mm
耐荷量 100kg
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おすすめの理由
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大型・高密度のワーク撮影に強い
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  • 広い視野で大型のワークでも全体を一度に把握することができ、欠陥の位置関係の把握や厚肉・高密度部の状態確認に対応。

電話番号は公式サイトに記載がありません

※1:撮影サイズについては、NAOMi-CT・UX50は「最大スキャンサイズ」、ZEISS METROTOMは「精度保証条件下での測定範囲」を掲載しています。
※数値はいずれも撮影・測定条件により変動しますので、詳しくは各社にお問い合わせください。
※2:NAOMi-CTは、Mサイズ、Lサイズ、スライドLの3種類があります。