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アールエフ「NAOMi-CT 3D-スライドL」の価格・スペック

「NAOMi-CT 3D-スライドL」は、株式会社アールエフが提供する産業用X線CT「NAOMi-CT」シリーズの中で、長尺物の検査に特化したスライドテーブル搭載モデルです。最大奥行き1,000mmまでの対象物に対応し、切断することなくそのまま内部構造を3D撮影することができます。
ここでは、「NAOMi-CT 3D-スライドL」の具体的な機能や価格、導入するメリット、詳細な仕様スペックについて解説します。

NAOMi-CT 3D-スライドL
引用元HP:アールエフ
https://rfsystemlab.com/catalogdl/material/index.html

NAOMi-CT 3D-スライドLの3つの大きな特徴

1. 最大奥行き1,000mmの「長尺物」をそのままスキャン可能

本製品の最大の特徴は、従来のターンテーブル式ではなく、長尺物を搭載できるスライドテーブルを採用している点です。搭載可能サイズは「W〜360×D1000×H~300mm」と非常に広く、パイプ材やアルミ押し出し材、長い電子機器などを、切断破壊することなくそのまま装置に入れて検査できます。

2. 1140万画素の高精細FPDとスライド機構の組み合わせ

検出部には3D-Lモデルと同様の3792×3024ピクセル(1140万画素)の高解像度FPDを搭載しています。対象物をスライドさせながら撮影することで、長い製品の端から端まで、内部の微細な構造や欠陥を高精細な3Dデータとして取得・確認することが可能です。

3. 大型設備でありながら638万円という低コストと手軽さ

長尺物に対応した産業用CTは非常に高価で、防護室などの大掛かりな設備工事が必要になるのが一般的です。しかし本製品は638万円(税込)という低価格を実現。さらに家庭用と同じAC100V電源で稼働し、X線作業主任者の資格も不要なため、現場の限られたスペースに設置してすぐに運用を開始できます。

NAOMi-CT 3D-スライドLの詳細スペック表

以下は、NAOMi-CT 3D-スライドLの仕様および寸法等の詳細データです。

▼左右にスクロールできます
基本仕様
価格 638万円(税込)
装置 X線断層撮影装置
機能 3D/2D撮影 スの検出ソフト付き(3D)
型番 NAOMi-CT 3D-スライドL
筐体 重量 約250kg
電源 電源 AC100-240V ※標準AC100V 50/60Hz
消費電力 1.0kVA(照射時ピーク電力)
X線発生部 管電圧 50〜100kV
管電流 2〜10mA
最大出力電力 500W
高圧発生器 直流整流(先点火方式)
冷却 油冷却及び空冷方式
焦点寸法 0.5mm
検出部 種類 FPD
ピクセルサイズ 76µm
階調 16bit
有効受光面サイズ H263×W213mm
画素数 3792×3024 pixels(1140万画素)
撮影 パーシャル
スキャン
Φ67×D45 〜 49mm
画素サイズ:0.087mm
ノーマル
スキャン
Φ141×D147 〜 176mm
画素サイズ:0.21mm
オフセット
スキャン
Φ240×D127 〜 176mm
画素サイズ:0.31mm
搭載可能サイズ W〜360×D1000×H~300mm
分解能 4LP/mm 0.125mm(3D撮影)
3LP/mm 0.166mm(2D撮影)
耐荷重 スライドテーブル耐荷重:約20kg
撮影例 アルミダイカスト、樹脂・プラスチック製品・容器、ゴム製品、加工食品・菓子・果物類、化粧品、文具、玩具、靴、生体・骨、文化財など
※ 重金属(鉄・銅等)の撮影は要相談

※対象物の材質(密度)や大きさ、配置角度により、実際に得られる解像度や透過性能は異なります。実機での再現性については、必ず各メーカーにお問い合わせください。

NAOMi-CT 3D-スライドLが強みを発揮する主な用途

最大奥行き1,000mmの搭載スペースとスライド機構を活かし、他モデルでは検査が難しい「長尺で低密度な素材」の検査に圧倒的な強みを持っています。

  • 長尺のアルミ製品・押し出し材:パイプやフレームなどの内部空洞(巣)や割れの検出
  • 長尺の樹脂・プラスチック部品:自動車の内装部品や建材などの成形不良、肉厚確認
  • ケーブル・電子機器:長いケーブルの断線チェックや、細長い筐体に収められた基板の実装状態確認
  • スポーツ用品:ゴルフクラブのシャフトや釣竿など、長尺製品の内部構造や素材の均一性確認
  • 大型の文化財・発掘品:刀剣や槍、木製品などを切断せずに全体像を非破壊で観察

※鉄や銅などの重金属はX線を透過しにくいため、検査対象とする場合はメーカーへ事前の相談とサンプルテストをおすすめします。

NAOMi-CT 3D-スライドLはこんな企業におすすめ

「NAOMi-CT 3D-スライドL」は、638万円(税込)から導入できる長尺物対応の産業用CT装置です。大掛かりな防護室の設置やX線作業主任者の配置が不要なため、導入ハードルが非常に低いのが魅力です。

特に、「長尺物を切断せずに内部検査したい」「長いパイプやフレーム材の品質を端から端まで確認したい」といった、従来のCT装置のサイズ制限に悩まされていた現場において、検査プロセスを根本から改善するポテンシャルを持っています。

導入をより具体的に進めるにあたり、他社の装置ともスペックや価格を比較検討したい方は、以下の記事もあわせてご活用ください。

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他の「NAOMi-CT」シリーズやメーカー情報を確認する

アールエフでは、本製品のほかに、卓上サイズの「Mサイズ」や、長尺物ではない中〜大型部品に適した「Lサイズ」モデルも提供しています。用途や対象物の形状に合わせて適切なモデルをご検討ください。

撮影対象物から探す
産業用CT3選
アルミなどの軽金属や
プラスチック成形品など
低密度で透過しやすいなら
NAOMi-CTシリーズ
アールエフ
NAOMi-CTシリーズ
画像引用元:アールエフ公式HP
(https://rfsystemlab.com/product/industry/ct/280_380ct.html)
NAOMi-CT
Mサイズのスペック※2
最大管電圧 100kV
撮影サイズ※1 Φ151×H63~82mm
耐荷量 約10kg
本体サイズ 623×310×300mm
おすすめの理由
卓上サイズでその場で撮影可能
低価格で導入しやすいモデル
  • 卓上サイズ・シンプルな設計により308万円(税込/Mサイズ)と導入しやすい価格。工事をせずに研究室や事務所に設置できる。
  • 簡単な操作でその場で撮影・確認が可能。100kVの管電圧によりアルミ・プラスチック製の商品開発や考古学研究に活躍。
マルチマテリアルや
複雑形状部品など
部分ごとに厚みや材質が異なるなら
ZEISS METROTOMシリーズ
カールツァイス
ZEISS METROTOMシリーズ
画像引用元:カールツァイス公式HP
(https://www.zeiss.co.jp/metrology/systems/x-ray/3d-x-ray/metrotom-800-320-kv.html)
ZEISS METROTOM
1500 225kVのスペック
最大管電圧 225kV
撮影サイズ※1 Φ615×H800mm
耐荷量 50kg
本体サイズ 3700×1810×2440mm
おすすめの理由
測定に特化した設計で
精密なCTスキャンができる
  • 測定室・品質管理室での運用を想定。密度が高めの異材質混在部品や精密部品の品質保証に特化。
  • 三次元測定やCADとの連携により、寸法・形状・幾何公差を測定が可能で、不具合の特定や開発期間の短縮につながる。
厚物金属や
溶接構造部品など
高密度で透過しにくいなら
UXシリーズ
コメットテクノロジーズ・ジャパン
UXシリーズ
画像引用元:コメットテクノロジーズ・ジャパン公式HP
(https://yxlon.comet.tech/ja/products-ja/ux50)
UX50のスペック
最大管電圧 450kV
撮影サイズ※1 Φ600×H800mm
耐荷量 100kg
本体サイズ 2250×1770×2350mm
おすすめの理由
高出力・撮影可能範囲が広く
大型・高密度のワーク撮影に強い
  • 工場内や検査エリアで扱われる大型・高密度な鋳物部品や厚肉構造物に対し、高電圧による高い透過力で内部撮影が可能。
  • 広い視野で大型のワークでも全体を一度に把握することができ、欠陥の位置関係の把握や厚肉・高密度部の状態確認に対応。

電話番号は公式サイトに記載がありません

※1:撮影サイズについては、NAOMi-CT・UX50は「最大スキャンサイズ」、ZEISS METROTOMは「精度保証条件下での測定範囲」を掲載しています。
※数値はいずれも撮影・測定条件により変動しますので、詳しくは各社にお問い合わせください。
※2:NAOMi-CTは、Mサイズ、Lサイズ、スライドLの3種類があります。