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「ZEISS METROTOM 800 320kV」
価格・スペック

カールツァイス
「ZEISS METROTOM 800 320kV」
価格・スペック

「ZEISS METROTOM 800 320kV」は、世界的な光学機器および測定機メーカーであるカールツァイスが開発した産業用X線CT装置(三次元測定機)です。最大の特徴である320kVの高出力X線源により、従来のCTでは透過が困難だった高密度な材料(インコネルやコバルトクロムなど)の内部構造を、非破壊で鮮明に可視化します。
単なる透視装置ではなく、VDI/VDE 2630規格に準拠した高い測定精度を備えており、高度な品質保証が求められる製造現場で広く採用されています。
ここでは、「ZEISS METROTOM 800 320kV」の具体的な特徴や機能、詳細な仕様スペックについて解説します。

ZEISS METROTOM 800 320kV
引用元HP:ZEISS(ツァイス)ジャパン
https://www.zeiss.co.jp/metrology/systems/x-ray.html

ZEISS METROTOM 800 320kVの3つの大きな特徴

1. 320kVの高出力による高密度材料の透過

本機の強みは、320kVという高電圧マイクロフォーカスX線管(最大出力500W)を搭載している点です。これにより、インコネル、コバルトクロム(CoCr)、金属積層造形品(3Dプリント品)など、X線を透過しにくい高密度な素材であっても、内部の微細な構造を鮮明にスキャンすることが可能です。複雑なアセンブリ品に対しても、マルチマテリアルアーチファクトの低減技術により、正確な画像データを取得します。

2. 小型から大型製品まで対応可能な汎用性とスキャン視野拡張

多様なサイズの部品を1台で検査できるよう、柔軟なスキャン機能を備えています。「水平方向の視野拡張機能」により、撮像可能なボリューム径を拡張し、検出器の幅よりも広い製品のスキャンに対応します。また、「垂直方向の視野拡張機能」を活用することで、置き直し作業を行うことなく、高さのある大型製品も単一の自動プロセスで全体を撮像でき、作業時間の大幅な短縮を実現します。

3. VDI/VDE 2630規格に準拠した高精度な寸法計測

カールツァイスの三次元測定技術が注ぎ込まれており、世界標準であるVDI/VDE 2630規格に準拠した高い寸法測定精度を保証しています。オールインワン解析ソフトウェア「ZEISS INSPECT X-Ray」との連携により、スキャンから寸法検査、欠陥解析、CADデータとの比較までをシームレスに実行可能。厳格な公差が求められる部品の品質保証において、客観的で信頼性の高いデータを提供します。

ZEISS METROTOM 800 320kVの詳細スペック表

以下は、ZEISS METROTOM 800 320kVの仕様および寸法等の詳細データです。

▼左右にスクロールできます
基本仕様
測定範囲
※径方向に最適化した場合
Φ500mm × h470mm
最大管電圧 320kV
最大管電流 3,000uA
最大出力 500W
測定精度(VDI/VDE 2630準拠)
※VASTスキャンモード
SD (TS) 4.5μm+L/50
PS (TS) 3μm
PF (TS) 4μm
E (TS) 9μm+L/50
最大ワーク重量(耐荷重) 50kg
本体サイズ 3,200mm × 1,820mm × 2,100mm
本体重量 公式サイトに記載なし
価格 公式サイトに記載なし

※対象物の材質(密度)や大きさ、配置角度により、実際に得られる解像度や透過性能は異なります。実機での再現性については、各メーカーに必ずお問い合わせください。

ZEISS METROTOM 800 320kVが強みを発揮する主な用途

320kVの高出力X線と高精度の測定能力により、以下のような用途で強みを発揮します。

  • 金属積層造形品(AM)の評価:航空宇宙や医療分野で使用される、インコネルやチタンなどで作られた複雑な内部形状の寸法保証
  • 高密度部品の非破壊検査:タービンブレードや医療用インプラントなどの内部にある微小な欠陥(ボイド、クラック)の検出
  • マルチマテリアル部品の解析:金属と樹脂など、異なる素材が組み合わさった大型コネクタや電子部品の接合状態の確認
  • リバースエンジニアリング:高密度な既存部品の内部構造を正確に3Dスキャンし、CADデータとして再構築

ZEISS METROTOM 800 320kVはこんな企業におすすめ

「ZEISS METROTOM 800 320kV」は、従来のCT装置ではX線が透過しきれなかった高密度な金属部品や、厚みのある複合素材を精密に検査・測定したい企業に適しています。

特に、航空宇宙、自動車、医療機器といった、わずかな欠陥が重大な問題に直結する産業において、その威力を発揮します。VDI/VDE 2630規格に準拠した測定精度と、水平・垂直方向の視野拡張による柔軟な対応力により、試作開発時の不具合解析から、量産ラインでの厳格な品質保証まで、幅広い工程で信頼性の高いデータを提供し、検査のスループット向上に貢献します。

当メディアでは、高精度な検査や微細な欠陥検出に強みを持つ、おすすめのマイクロフォーカスX線CTメーカーをピックアップして紹介しています。導入の検討材料として、こちらも合わせてご確認ください。

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カールツァイスでは、本機以外にも様々な出力やサイズに対応した産業用CT(三次元測定機)をラインナップしています。用途や対象物に合わせて最適なモデルをご検討ください。

撮影対象物から探す
産業用CT3選
アルミなどの軽金属や
プラスチック成形品など
低密度で透過しやすいなら
NAOMi-CTシリーズ
アールエフ
NAOMi-CTシリーズ
画像引用元:アールエフ公式HP
(https://rfsystemlab.com/product/industry/ct/280_380ct.html)
NAOMi-CT
Mサイズのスペック※2
最大管電圧 100kV
撮影サイズ※1 Φ151×H63~82mm
耐荷量 約10kg
本体サイズ 623×310×300mm
おすすめの理由
卓上サイズでその場で撮影可能
低価格で導入しやすいモデル
  • 卓上サイズ・シンプルな設計により308万円(税込/Mサイズ)と導入しやすい価格。工事をせずに研究室や事務所に設置できる。
  • 簡単な操作でその場で撮影・確認が可能。100kVの管電圧によりアルミ・プラスチック製の商品開発や考古学研究に活躍。
マルチマテリアルや
複雑形状部品など
部分ごとに厚みや材質が異なるなら
ZEISS METROTOMシリーズ
カールツァイス
ZEISS METROTOMシリーズ
画像引用元:カールツァイス公式HP
(https://www.zeiss.co.jp/metrology/systems/x-ray/3d-x-ray/metrotom-800-320-kv.html)
ZEISS METROTOM
1500 225kVのスペック
最大管電圧 225kV
撮影サイズ※1 Φ615×H800mm
耐荷量 50kg
本体サイズ 3700×1810×2440mm
おすすめの理由
測定に特化した設計で
精密なCTスキャンができる
  • 測定室・品質管理室での運用を想定。密度が高めの異材質混在部品や精密部品の品質保証に特化。
  • 三次元測定やCADとの連携により、寸法・形状・幾何公差を測定が可能で、不具合の特定や開発期間の短縮につながる。
厚物金属や
溶接構造部品など
高密度で透過しにくいなら
UXシリーズ
コメットテクノロジーズ・ジャパン
UXシリーズ
画像引用元:コメットテクノロジーズ・ジャパン公式HP
(https://yxlon.comet.tech/ja/products-ja/ux50)
UX50のスペック
最大管電圧 450kV
撮影サイズ※1 Φ600×H800mm
耐荷量 100kg
本体サイズ 2250×1770×2350mm
おすすめの理由
高出力・撮影可能範囲が広く
大型・高密度のワーク撮影に強い
  • 工場内や検査エリアで扱われる大型・高密度な鋳物部品や厚肉構造物に対し、高電圧による高い透過力で内部撮影が可能。
  • 広い視野で大型のワークでも全体を一度に把握することができ、欠陥の位置関係の把握や厚肉・高密度部の状態確認に対応。

電話番号は公式サイトに記載がありません

※1:撮影サイズについては、NAOMi-CT・UX50は「最大スキャンサイズ」、ZEISS METROTOMは「精度保証条件下での測定範囲」を掲載しています。
※数値はいずれも撮影・測定条件により変動しますので、詳しくは各社にお問い合わせください。
※2:NAOMi-CTは、Mサイズ、Lサイズ、スライドLの3種類があります。