産業用CTの導入を検討する際、ネックになりやすいのが「価格(初期費用)」と「設置スペース」です。しかし近年では、初期費用を抑えられるサブスクリプションモデルや、省スペースで研究室やオフィスにも設置できる卓上型(コンパクト)の産業用CTが登場し、スモールスタートが切りやすくなっています。
本記事では、低価格帯や卓上型に強みを持つおすすめの産業用CTメーカーを紹介します。
産業用CTの価格は、装置のサイズやX線の出力(管電圧)によって大きく異なり、大型で高出力なモデルは本体価格だけで数千万円から1億円以上になることも珍しくありません。さらに、導入時には本体価格だけでなく、放射線を遮断するための「鉛防護室(X線シールドルーム)の設置工事費」や搬入費用がかかるほか、導入後も「X線管の定期交換費用」や「年間保守契約料」といったランニングコストが発生します。
費用を抑えて導入するには、検査対象物を小型の樹脂部品や軽金属などに絞り、防護室の設置工事が不要な「卓上型(コンパクト型)CT」を選ぶのが一つのポイントです。卓上型であれば、本体価格も数百万円から1千万円台に収まるケースが多く、初期費用を大幅に削減できます。また近年では、初期投資を平準化できるサブスクリプション型のサービスも登場しています。

市場の低価格化を牽引する代表的メーカー。「NAOMi-CT 3D-M」は、卓上サイズでありながら308万円(税込)という導入しやすい価格帯を実現しています。管電圧100kVで、アルミなどの軽金属やプラスチック成形品に特化。X線作業主任者の資格が不要で、大掛かりな工事なしに導入できる手軽さが特徴です。さらに、全国25の事業所で製品の見学が可能となっており、導入前に実機を直接確認できる環境が整っている点も、検討のしやすさを後押ししています。
1993年、マイクロ波(無線)技術と小型CCDカメラを融合させた製品を主に研究開発する企業として創業. 1998年、アールエフを設立。低価格(市場価格の1/5)・高性能・低被爆のデジタルレントゲンセンサーを開発。医療用X線CT、産業用CTなどの事業を展開しています。

従来の買い切り型とは異なり、クラウドベースのSaaSモデルを採用。ハードウェアとソフトウェアをサブスクリプションで提供し、膨大な画像再構成をクラウドで行うことで初期投資と運用負荷の低減をサポートします。
「CTの民主化」を掲げるクラウド連携型産業用CTメーカーで、手頃な価格と使いやすさを両立したシステムを提供しています。独自のクラウドプラットフォーム「Voyager」を用いることで、ブラウザ上で高度な解析が可能な点が特徴です。

総合電源メーカーの強みを活かしたハイスペックな卓上型「precision µB4500」などを展開。導入前のデモ機貸し出しや有償レンタル(リース)制度が充実しており、スモールスタートを指向する企業をサポートします。
松定プレシジョンは、1970年創業の総合電源メーカー。小型化・軽量化の高い技術で高いシェアを誇っています。X線透過検査装置およびデジタルX線マイクロスコープの開発等の事業は高性能電源技術を活かした新しい分野で、電子部品、医療機器、化粧品、食品など幅広い分野で利用されています。

| 最大管電圧 | 100kV |
|---|---|
| 撮影サイズ※1 | Φ151×H63~82mm |
| 耐荷量 | 約10kg |
| 本体サイズ | 623×310×300mm |

| 最大管電圧 | 225kV |
|---|---|
| 撮影サイズ※1 | Φ615×H800mm |
| 耐荷量 | 50kg |
| 本体サイズ | 3700×1810×2440mm |

| 最大管電圧 | 450kV |
|---|---|
| 撮影サイズ※1 | Φ600×H800mm |
| 耐荷量 | 100kg |
| 本体サイズ | 2250×1770×2350mm |
電話番号は公式サイトに記載がありません
※1:撮影サイズについては、NAOMi-CT・UX50は「最大スキャンサイズ」、ZEISS METROTOMは「精度保証条件下での測定範囲」を掲載しています。
※数値はいずれも撮影・測定条件により変動しますので、詳しくは各社にお問い合わせください。
※2:NAOMi-CTは、Mサイズ、Lサイズ、スライドLの3種類があります。